外壁塗装をする際、塗料選びは住宅の美観やメンテナンスコストに大きく影響します。現在、塗料の応用開発が進んでいるため、アクリル塗装は耐久性は低いと言われています。
しかし、現在の住環境や今後の建物の使用年数、外壁塗り替えのサイクルによっては、コストパフォーマンスが高いアクリル塗料が外壁塗料として最適な場合があります。
この記事では、アクリル塗料のメリット・デメリットを詳しく解説し、ウレタン塗料やシリコン塗料との違いについても比較します。外壁塗装を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
外壁塗装に使われるアクリル塗料のメリットとは?
アクリル塗料は、耐用年数の短さに注意すれば、外壁塗装に使うことは可能です。ここでは、アクリル塗料を外壁塗装に使うメリットを紹介します。
コストパフォーマンスが高い
アクリル塗料の最大の魅力は、そのコストパフォーマンスの高さです。シリコン塗料やフッ素塗料をはじめとするほかの塗料と比較して、アクリル塗料は非常に低価格で提供されるため、外壁塗装の予算を抑えたい方には最適でしょう。
短期間で再塗装が必要な場合や、今後の建て替えを予定している家庭にとっては、有効な選択肢でしょう。
初期費用を大幅におさえられるため、コストを重視したい方におすすめな塗料です。
発色がよくカラーバリエーションが豊富
アクリル塗料は発色のよさが特徴で、色鮮やかな仕上がりを実現できる点が大きな強みです。カラーバリエーションも豊富で、外壁のデザインや好みに応じて幅広い選択肢があり、個性的な外観を求める方に人気があります。
外壁の色は、住宅全体のイメージに大きく影響します。たとえば、白やベージュの明るい色を選ぶと、清潔感や開放感を演出できます。一方、ブルーやグレーの落ち着いたトーンを選べば、モダンでスタイリッシュな印象を与えられるでしょう。
外壁塗装で家の雰囲気を大きく変えたい場合、アクリル塗料の豊富なカラーバリエーションは、理想を実現するための強力な選択肢です。さらに、変色しにくい性質があるため、美しい外観を長く保てる点も、アクリル塗料の強みのひとつです。
施工が簡単で扱いやすく失敗が少ない
アクリル塗料は、施工のしやすさと扱いやすさが特徴で、初心者でも安心して塗装にチャレンジできます。アクリル塗料は「1液型」と呼ばれるタイプが多く、あらかじめ完成された状態で提供されるため、追加で何かを混ぜる必要がありません。
一方で「2液型」の塗料は、硬化剤を混ぜ合わせる「攪拌(かくはん)」という手順が必要なので、初心者には少し難しく感じられるでしょう。アクリル塗料の中でも1液型を選べば、この手間が省けるため、誰でも手軽に扱えます。
このような理由から、DIYで自宅の外壁や小さな部分を塗装する際には、アクリル塗料がおすすめです。
外壁塗装でアクリル塗料を使うデメリットとは?
アクリル塗料は、外壁塗装で低コストな選択肢として知られていますが、デメリットもあります。より納得できる選択をするため、メリットだけではなくデメリットも把握した上で自宅の塗料を選びましょう。
耐久性が低く劣化が早い
アクリル塗料の最大のデメリットは、耐久性の低さと劣化の早さです。一般的なアクリル塗料の耐用年数は5〜7年ほど で、ほかの塗料に比べると短い傾向があります。
紫外線や雨風に対する耐候性が低く、わずか数年で色あせやひび割れが発生しやすくなります。このデメリットは、見た目が悪くなるだけでなく、外壁の防水機能の低下にも影響するため、メンテナンス時期を計画的にたてた方がよいでしょう。
とくに紫外線には弱く、日光が当たる部分からツヤが失われ、変色が進むため、美しい外観を維持しにくくなります。また、耐久性が低いことから、定期的に再塗装が必要になるので、結果としてコストがかさみやすい点もデメリットです。
ひび割れが出やすい
アクリル塗料は、硬化すると塗膜が硬くなりやすい特徴があるため、塗装後にひび割れが生じやすいというデメリットがあります。外壁は日々、温度変化や建物の揺れがありますが、柔軟性のないアクリル塗料はその変化に対応できず、ひび割れが発生しやすくなります。
たとえば、気温変化が大きい地域や、地震が多い地域、強い日差しが入る場所では、外壁が動きやすいので、ひび割れが発生しやすくなるでしょう。さらに、アクリル塗料に含まれる可塑剤(かそざい)が経年で抜けてしまうので、塗膜の柔軟性がさらに失われ、ひび割れが加速する可能性があります。
ひび割れが発生すると、そこから雨水が浸入し、外壁の内部にもダメージを与える恐れがあるため、住宅の場所によっては不向きな場合があるでしょう。
頻繁にメンテナンスが必要
アクリル塗料は耐久性が低いため、ほかの塗料と比べて頻繁にメンテナンスが必要です。耐用年数が短く、塗装後数年で色あせやひび割れが発生しやすいため、定期的に再塗装が必要になるでしょう。
塗り替えの回数が増えることで、結果的に長期的なコストパフォーマンスが悪くなる傾向があります。メンテナンスの管理が苦手な人や長期的なコストをおさえたい人にとってはアクリル塗料は不向きでしょう。
ほかの塗料との違いは?シリコン・ウレタンとアクリル塗料を比較
アクリル塗料は導入コストが安い一方、耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要です。これに対して、ほかの塗料とはどのような違いがあるのでしょうか。これらの違いを理解し、建物や目的に応じた塗料を選ぶことが大切です。
アクリル塗料よりも耐久性が高いウレタン塗料
ウレタン塗料は、アクリル塗料に比べて耐久性が高く、8〜10年の耐用年数があります。また、建物の木部や雨どいなどの細かい部分に対して優れた密着性と柔軟性を発揮し、ひび割れや剥がれを防ぎやすいため、細部まで丁寧に塗装を仕上げたい方におすすめです。
また、ウレタン塗料は塗膜が柔らかいため、建物の動きにも柔軟に対応でき、塗装面が割れにくいという利点があります。雨どいや木製の外装など、細かく複雑な形状の箇所でもしっかり密着し、劣化を防ぐ役割を果たします。
さらに、信頼できる業者と組み合わせることで、外壁や付帯部の美観と機能性を長期間維持できるでしょう。ウレタン塗料は、コストとパフォーマンスのバランスが取れた選択肢です。
下記の記事では、ウレタン塗装について解説しています。ウレタン塗装のメリットやデメリット、業者選びについても掲載しているため、
ぜひあわせてウレタン塗装とは?メリット・デメリットや業者選びのポイントを解説!をご覧ください。
こちらの記事では、ウレタン塗料を使用したウレタン塗装について解説しています。塗装方法のメリット・デメリットも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
耐久性とコストのバランスがよいシリコン塗料
シリコン塗料は、耐久性とコストのバランスが優れており、外壁塗装で最も主流な塗料です。耐用年数は10〜15年と長く、紫外線や風雨に強いため、美しい外観を長期間維持できます。
さらに、比較的手頃な価格なので、初期費用を抑えつつ、長期的なメンテナンス費用をおさえたい方に最適です。実績も豊富で、多くの住宅で使用されているなど、信頼性の高さも魅力です。シリコン塗料は初めて外壁塗装をする方にとって、安心して選べる塗料のひとつです。
まとめ
アクリル塗料はコストパフォーマンスの高さや発色のよさが魅力ですが、耐久性の低さがデメリットです。外壁塗装は建物の耐久性にも影響するため、予算だけではなく、長期的なメンテナンスコストや耐用年数も考慮して塗料を選ぶことが重要です。
今回紹介したウレタン塗料やシリコン塗料は、アクリル塗料よりも耐久性に優れているので、長期的なメンテナンスの手間を減らすことにつながるでしょう。
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