外壁塗装で色を決めるとき、人気の色を選べば安心なのか、自宅に合う色はどれなのかと迷う方は多いのではないでしょうか。家の印象を大きく左右する外壁の色は、汚れの目立ち方や周囲との調和も気になるところです。
この記事では、一軒家の外壁塗装で人気の10色を紹介します。あわせて、屋根やサッシとの相性、景観のルール、完成後のイメージとの違いを防ぐ方法なども整理しました。自宅に合う色選びの参考にしてください。
一軒家の外壁塗装で人気の色10選
一軒家の外壁塗装で人気の色は、ホワイト系、グレー系、ベージュ系を中心に、落ち着いた色合いが多い傾向にあります。ここでは、10色の特徴と選ぶときの注意点を順に紹介します。
白色
白色は、明るく清潔感のある外観に仕上がる定番色です。日光を反射しやすく、濃い色に比べて外壁が熱くなりにくい傾向もあります。ほかの色と合わせやすく、和風・洋風を問わず取り入れやすい色です。
ホワイト系の色は色あせが目立ちにくい反面、雨だれや排気ガスによる黒ずみが目立ちやすい傾向があります。道路沿いなどの汚れやすい立地では、アイボリーに近い色味を選ぶのもひとつの方法です。
アイボリー・クリーム
アイボリーはわずかに黄みがかった白、クリームはそれより黄みが強い色です。真っ白よりも温かみがあり、優しくナチュラルな雰囲気に仕上がります。
ホワイト系の明るさを残しながら、汚れが比較的目立ちにくい点も特徴です。ナチュラルテイストの住宅や、木目調の玄関ドアとも合わせやすい色です。
ベージュ
ベージュは、周囲の街並みになじみやすい定番色です。落ち着いた温かみがあり、ブラウンなどのアースカラーとも相性がよいといえます。
砂ぼこりなどの中間的な汚れと近い色味のため、汚れや色あせが目立ちにくい点も魅力です。ただし、ベージュには黄みの強いものや赤みを帯びたものなど、色味に幅があります。見本で実際の色味を確認しましょう。
グレー
グレーは、モダンで都会的な印象を与える人気色です。ライトグレーからチャコールグレーまで濃淡の幅が広く、選ぶ色によって雰囲気が大きく変わります。
色あせが目立ちにくく、中間の濃さであれば、砂ぼこりや排気ガスなどの汚れが目立ちにくい傾向があります。
ただし、白に近いライトグレーは雨だれが、黒に近いダークグレーは砂ぼこりが目立ちやすくなります。
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黒色
黒色は、重厚感とスタイリッシュな印象を与える色です。建物の凹凸や外壁材の質感を引き立て、外観全体を引き締まった印象に仕上げます。
ただし、砂ぼこりや花粉などの白っぽい汚れが目立ちやすく、紫外線による色あせも気になりやすい色です。また、日光の熱を吸収しやすい傾向があります。白やグレーを一部に組み合わせると、重たい印象を和らげられるでしょう。
ブラウン
ブラウンは、木や土を思わせる自然な色合いで、落ち着いた印象に仕上がります。周囲の植栽や景観になじみやすく、和風住宅にもよく合う色です。
ベージュに近い明るい茶色はやわらかな印象で、ダークブラウンは重厚感があります。とくに明るめのブラウンは汚れが目立ちにくい一方、ダークブラウンは熱を吸収しやすい点に注意が必要です。
グリーン
グリーンは、自然を感じさせる穏やかな色です。庭木や周囲の緑と調和しやすく、個性を出しながらも落ち着いた外観になります。
淡いグリーンは、汚れや色あせが目立ちにくく、色鮮やかな緑は紫外線による色あせが目立ちやすい傾向があります。くすんだ色味を選ぶか、玄関まわりだけなど一部に使うのがおすすめです。
ネイビー
ネイビーは、深みのある濃い青で、引き締まった上品な印象を与える色です。個性を出したい場合でも、派手になりすぎず、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
白やグレーと組み合わせると、シャープなツートンカラーになります。ただし、濃い色は砂ぼこりなどの汚れが目立ちやすいため、交通量の多い道路沿いなどでは注意が必要です。一方で、濃い青系は色あせが目立ちにくいとされています。
黄色
黄色は、明るくぬくもりのある親しみやすい印象を与える色です。直線的でシンプルな形の住宅に取り入れると、モダンな外観にやわらかさが加わります。
鮮やかな黄色は、面積が広いと派手に見えやすく、色あせも目立ちやすい傾向があります。淡い黄色を選ぶ、またはアクセントとして一部に使う方法がおすすめです。
水色
水色は、爽やかで清潔感のある印象を与える色です。青空に映えやすく、北欧風やカフェ風の住宅にもなじみます。
淡い色は広い面積に塗ると、色見本より明るく見えやすい点に注意が必要です。くすみのある水色を選ぶと、落ち着いた雰囲気に仕上がります。白い付帯部と合わせると、明るく爽やかな配色にできるでしょう。
人気色の特徴を押さえたうえで、次は色を選ぶ際に確認したいポイントを見ていきましょう。
一軒家の外壁塗装で色を選ぶポイント
外壁の色を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
・汚れや色あせが目立ちにくい色を選ぶ
・サッシや屋根との組み合わせも考えて選ぶ
・景観計画の基準に適合する色を選ぶ
・近隣の建物とのバランスを考えて選ぶ
・将来のメンテナンスのしやすさも考慮する
汚れや色あせが目立ちにくい色を選ぶ
外壁は雨風や紫外線にさらされるため、年月とともに汚れが付着し、色あせも進みます。道路沿いでは排気ガスや砂ぼこり、山林の近くではコケやカビによる汚れがつきやすいなど、立地によっても汚れ方が異なる点を押さえておきましょう。
汚れや色あせが目立ちにくい色
汚れが目立ちにくい主な色は、アイボリー、中間の濃さのグレー、ベージュ、明るめのブラウン、淡いグリーンです。砂ぼこりやカビ、コケに近い落ち着いた色や淡い色を選ぶと、汚れが同化して見えにくくなります。
とくにグレーとアイボリーは、外壁の色に迷った場合にも選びやすい色です。コケが生えやすい環境では、淡いグリーンも汚れを目立たせにくいため、向いています。色あせが目立ちにくいのは、グレー系やベージュ系、ホワイト系、ネイビーなどの濃い青系です。
汚れや色あせが目立ちやすい色
汚れが目立ちやすいのは、白と黒です。汚れとのコントラストが大きい色ほど目立つため、人気の色でもこまめなお手入れが欠かせません。白は雨だれや排気ガスの黒ずみが、黒や濃いネイビーは砂ぼこりなどの白っぽい汚れが目立ちます。
色あせについては、黒は紫外線に弱く、目立ちやすい傾向があります。赤や黄、緑、紫などの鮮やかな色も、色あせが目につきやすいとされています。色あせを抑えるには、ラジカル制御型や無機系、フッ素系など、耐候性の高い塗料を選ぶのが効果的です。
サッシや屋根との組み合わせも考えて選ぶ
色そのものの性質に加えて、家全体の配色にも目を向けることが大切です。外壁の色を決める際は、サッシや屋根とのバランスが取れているかも確認しましょう。
基本的に、サッシや玄関ドア、アルミ製・ステンレス製の部材などは塗装ができないことが多く、色の変更もできないことがあります。そのため、外壁の色だけで考えてしまうとチグハグな印象になるおそれがあり、注意が必要です。
景観ガイドラインに適合する色を選ぶ
外壁の色は、景観法にもとづく自治体の景観計画によって制限される場合があります。
たとえば、横浜市の関内地区では、色の塗り替えで変更する部分が合計10㎡以上の場合、工事着手の31日前までに届出が必要です。景観計画の基準に合わないと、勧告や変更命令を受ける場合があります。
景観計画区域内では、外壁の塗り替えに届出が必要となったり、色彩の基準が適用されたりする場合があります。対象となる工事や手続きは自治体・区域によって異なるため、工事前に市区町村の窓口や公式サイトで確認しましょう。
出典:横浜市「横浜市の景観制度一覧」
出典:横浜市都市整備局「関内地区 平成20年4月1日施行 景観計画(景観法)都市景観協議地区(景観条例)の概要」
出典:国土交通省「景観形成ガイドライン『都市整備に関する事業』」
近隣の建物とのバランスを考えて選ぶ
景観計画で色の基準が定められていない地域でも、近隣の建物や街並みとバランスの取れた外壁の色を選ぶのが重要です。
必ずしも近隣と同じ色にする必要はありませんが、調和の取れた色味を選ぶことで地域になじみやすい傾向にあります。向こう三軒両隣の外壁の色を確認し、地域に溶け込むような浮かない色を選ぶのがよいでしょう。
将来のメンテナンスのしやすさも考慮する
外壁塗装は、完成後に色を簡単に変更できる工事ではありません。塗り替えの目安は一般に10年程度で、その間は汚れや色あせと付き合うことになります。将来のお手入れのしやすさも踏まえて色を選びましょう。
汚れや色あせが目立ちにくい色なら、掃除の手間を抑え、塗り替えまで見た目を保ちやすくなります。ベージュや中間の濃さのグレーなど、鮮やかさを抑えた色は、汚れが目立ちにくいうえ、流行にも左右されにくく、長く使いやすい色です。
色を決めたあとのイメージとの違いを防ぐ方法も、次で確認しておきましょう。
一軒家の外壁塗装で色選びに失敗しない方法
人気色や選ぶポイントを押さえても、完成後に思っていた色と違うと感じるケースは少なくありません。色の見え方は、確認する場所や面積によって変わるためです。ここでは、イメージとの違いを防ぐための具体的な方法を5つ紹介します。
色見本は屋外でも確認する
色見本は、A4サイズ以上の大きなものを用意してもらいましょう。小さな見本では、外壁全体に塗ったときの印象をつかみにくいためです。
屋内の照明の下だけで決めず、屋外の自然光でも確認することが大切です。外壁の色は、晴天と曇天、朝と夕方で見え方が変わります。日なたと日陰の両方に見本を当て、時間帯を変えて比べると、完成後に近い印象をつかめるでしょう。候補は2〜3色に絞り、並べて比べるのがおすすめです。
色の面積効果を意識する
面積効果とは、同じ色でも面積が大きくなると見え方が変わる現象です。一般に、面積が広くなるほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えます。鮮やかな色も、見本より強く感じやすい傾向があります。たとえば、見本では落ち着いて見えた濃いグレーが、外壁全体では黒に近く見えるのも、この現象の例です。
迷った場合は、明るい色はやや控えめの色を、暗い色はやや明るめの色を選ぶと、イメージとの差を抑えやすくなります。
カラーシミュレーションに頼りすぎない
カラーシミュレーションは、住宅の写真に色を重ねて完成後のイメージを確認できるツールです。屋根やサッシとの配色バランスを確かめるのにも役立ちます。複数の配色を手軽に比べられる点も利点です。
ただし、外壁材の質感や光沢、自然光による見え方も反映されにくい点に注意が必要です。画面や印刷物では、実際の色を完全には再現できません。シミュレーションで方向性を決めたあとは、色見本もあわせて確認しましょう。
塗装のツヤを考慮する
塗装のツヤは、仕上がりの印象とお手入れのしやすさを左右します。ツヤありは外壁を明るく見せ、汚れもつきにくいため、お手入れしやすい傾向があります。ただし、光沢が強いため、質感の好みが分かれます。
ツヤ消しは、落ち着いた高級感のある雰囲気に仕上がるのが特徴です。一方で、表面に汚れがつきやすく、掃除に手間がかかる点には注意しましょう。
お手入れのしやすさや汚れのつきやすさなど、それぞれに特徴があることから、ツヤありとツヤ消しの中間にあたる5分ツヤや3分ツヤも選ばれています。同じ色でもツヤの度合いで印象が変わるため、実際の塗板サンプルで確認しましょう。
施工事例を参考にして、信頼できる業者に依頼する
施工事例を見ると、外壁の色と屋根・付帯部との組み合わせを具体的にイメージできます。同じ色でも、建物の形状や外壁材、屋根との組み合わせで印象が変わるためです。自宅と似た形やデザインの事例を、複数見比べてみましょう。
ただし、写真は撮影時の天気や画面の明るさで色が違って見えます。事例だけで決めず、色見本や実物もあわせて確認することが大切です。
業者を選ぶ際は、色の相談に応じ、事例やシミュレーションを使って説明してくれるかを確認しましょう。アイテックでも、お客様のご要望に合わせて、色選びからご提案します。カラーシミュレーションを使い、塗装後の外観を事前に確認できる点も特長です。
色選びで迷いやすい点は、次の質問にまとめて答えます。
一軒家の外壁塗装で人気色を選ぶ際によくある質問
人気色を選ぶ際には、配色や後悔しやすい色、高級感の出し方など、迷いやすい点が少なくありません。ここでは、よくある質問に答えます。
ツートンカラーの人気の組み合わせは何ですか?
人気の組み合わせには、グレー×ホワイト、チャコールグレー×アイボリー、ブラウン×ベージュ、ネイビー×グレーなどがあります。同系色でまとめると自然な仕上がりになり、メリハリを出したい場合は明暗差のある組み合わせがおすすめです。
配色に迷ったら、ベースカラー・アクセントカラー・付帯部の色を含めて3色程度にまとめると、統一感を出しやすくなります。
一軒家の外壁塗装で後悔しやすい色はありますか?
絶対に避けるべき色はありませんが、後悔につながりやすい色はあります。真っ白は雨だれや排気ガスによる黒ずみが、真っ黒は砂ぼこりや花粉などの汚れが目立ちやすい傾向があります。
赤や青などの鮮やかな原色は、広い面積に使うと想像以上に派手に感じたり、街並みから浮いたりする場合があります。これらの原色を使いたい場合は、玄関まわりなど一部のアクセントに絞るとよいでしょう。流行だけで選ぶと、数年後に好みが変わり、後悔することもあります。
外壁塗装で高級に見える色は何色ですか?
高級感を出しやすいのは、チャコールグレーなどの濃いグレー、黒、ダークブラウン、ネイビーといった落ち着いた濃色です。重厚感があり、建物の輪郭が引き締まって見えます。
ベージュやグレーなど、同系色で濃淡をつける配色も上品な印象になります。ただし、濃色は砂ぼこりなどの汚れが、黒は色あせが目立ちやすいため、防汚性や耐候性の高い塗料を選ぶと安心です。
まとめ
一軒家の外壁塗装で人気の色は、ホワイトやグレー、ベージュなど、落ち着いた色が中心です。ただし、人気色が自宅に合うとは限りません。汚れや色あせの目立ちにくさ、屋根やサッシとの相性、地域の景観ルールを確認して選びましょう。
完成後のイメージとの違いを防ぐには、大きな色見本を屋外で確認し、面積効果やツヤも考慮することが大切です。とはいえ、ご自身だけで判断するのは不安という方も多いでしょう。
アイテックは、丁寧なヒアリングと長期のメンテナンスサポートを強みに、外壁・屋根塗装を手がける会社です。色を変更したあとのイメージを、カラーシミュレーションで事前に確認できるのも特長です。外壁の写真とメッセージをLINEで送るだけで、見積もりも依頼できます。外壁塗装の色選びでお悩みの方は、ぜひご相談ください。
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