屋根塗装の相場価格はどれくらい?費用を左右する要素や検討すべきタイミング

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屋根塗装にもやはり相場があり、屋根の枚数や面積などによって実際の価格が決まります。今回は、屋根塗装の相場や費用を抑えるコツなどについてお伝えします。屋根塗装をご検討の方は、ぜひご覧ください。

屋根塗装を行おうと思っても、最初に気になるのは費用面でしょう。今回は屋根塗装の相場や費用を左右する要素などについて、お伝えしていきます。

屋根の状態別に塗装を検討すべきタイミングも紹介していますので、現在の屋根の状態と照らし合わせながらご覧ください。

屋根塗装にかかる費用は何で決まる?

 

屋根塗装の費用に影響のある項目を5つ紹介します。家の屋根に使われている材料や構造などと照らし合わせながら、ご覧ください。

屋根の面積

屋根塗装の相場は50万円前後といわれており、屋根塗装の費用を決める際に大きく影響を与えるのが屋根の面積です。屋根の面積に関しては、屋根の構造が複雑になっているものほど、費用はかかります。

費用が増す代表例としては、屋根に段差や凹凸のあるものです。屋根に段差や凹凸のあるものは塗りにくいケースが多いため、余分な塗料を必要とし、費用が増す傾向にあります。

また、屋根の構造が複雑であれば、塗る枚数は平面よりも基本的に増えます。そのため、塗装に必要な養生シートや足場などが余分に必要となり、費用がよりかかるでしょう。

さらに、屋根は表面以外にも、外壁から外側へとび出している裏の部分と屋根の切り口の部分にも塗装をしなければなりません。ゆえに、屋根の表面以外の構造も面積が広ければ広いほど、塗装代が発生します。

屋根の面積を測る際は、メジャーでの計測・図面をもとにした計算・計算式の使用の3パターンの中から選んで測りましょう。3パターンとも正確性は異なり、一番正確性の高い測り方はメジャーでの計測です。

メジャーでの計測が難しい場合は、図面をもとに計算し、概算として計算したい場合は、計算式を用いるのがおすすめです。概算として求める場合、坪数に3.31を掛けましょう。この式で、おおよその屋根面積が分かります。

屋根の勾配

屋根の勾配が大きいほど塗装面積が大きくなるため、費用が高くなります。急勾配の場合は、塗装がしにくくなる傾向になるため、足場代が追加で発生する可能性があります。

ただし、雪が多く降る地域であれば、急勾配な屋根が一般的であることが多いため、必ずしも費用が上がるとは限らないでしょう。

屋根の状態

屋根の劣化が進んでいればいるほどメンテナンスや修理を必要とするため、その分費用が膨らみます。大規模な工事が必要とならなくて済むように、屋根の状態を確認しておき、事前にこまめなメンテナンスを行っておきましょう。

事前に行えるセルフチェックとしては、屋根のズレやひび割れ、雨漏り、屋根自体の寿命の確認です。また、台風や強風で屋根材が飛んでしまったかどうかも確認しておきましょう。ズレやひび割れなどのセルフチェックに関する詳細は、後半で解説していますので合わせてご覧ください。

屋根材の種類

どんな屋根材を使用しているかでも、費用はやはり変わってきます。日本では、主に5種類の屋根材が使われるのが一般的です。具体的には、スレート屋根・ガルバリウム鋼板・ジンガリウム鋼板・陶器瓦・アスファルトシングルの5種類です。

相場としては、アスファルトシングル、スレート屋根、ガルバリウム鋼板、ジンガリウム鋼板、陶器瓦の順で費用が高くなる傾向にあります。

塗装の種類

使用する塗装の種類によっても、費用は左右されます。実際に塗装でよく使われるのは、シリコン塗料です。どの塗装を使うか迷ってしまう場合は、シリコン塗料をまず検討しましょう。

基本的に耐久性が高いものほど、費用が高くなります。ただし、その分メンテナンスの回数が抑えられるというメリットがあることは念頭に置く必要があるでしょう。費用と耐久性を天秤にかけ、どちらをより重視するかで決めましょう。

屋根塗装費用の内訳と相場価格

屋根塗装に発生する費用の内訳や相場について解説します。実際に発生する費用は、業者によって差があることを念頭に置いたうえで、ご覧ください。

人件費

屋根塗装は人の手で行われているため、人件費は必ず発生します。人件費は工事費全体の30〜40%ほどを占めます。前述したとおり、屋根塗装の相場は50万円前後といわれているため、人件費の相場は15〜20万ほどといえるでしょう。

実際の人件費は、業者によって異なります。職人一人ひとりの技量が影響する場合が多く、手間が多いほど費用が上がるのが一般的です。反対に人件費がかからない業者もあるので、見積もり時に確認いただくのが良いでしょう。

塗料代

屋根塗装の費用で塗料代が占める割合は、20%ほどです。しかし、やはり使用する塗料によって費用が大きく変わるため、事前に使用予定の塗料代を確認しておきましょう。

実際に屋根塗装で使用される塗料は、主に5種類あります。耐用年数が長ければ長いほど、1㎡あたりの費用も上がるのが一般的です。具体的には、以下のとおりです。

使用塗料 耐用年数 単価
アクリル 4~7年 1,400~1,600円/㎡
ウレタン 8~10年 2,000~3,000円/㎡
シリコン 10~15年 2,300~3,500円/㎡
フッ素 15~20年 3,800~5,000円/㎡
無機塗料 20~25年 4,500~5,500円/㎡

屋根の状態と耐用年数、単価を照らし合わせながら、業者と相談して最適な塗料を選びましょう。

足場費用

足場とは、職人の安全を確保するために設けるものです。足場を設置することで、作業効率や正確性が高められます。足場の相場は、一般的な住宅では20万円前後といわれており、計算式でも算出可能です。

まずは、足場をかける足場架面積を以下のように計算します。
足場架面積=(家の外周+8m)×高さ

次に、足場全体にかかる費用を求めます。全体にかかる費用を求めるには、足場費用の相場である600円〜800円/1㎡と飛散防止ネットの費用相場である100円〜200円/1㎡を用います。

2種の相場を用いたうえで、以下の式で計算しましょう。
足場費用=足場架面積×(足場相場/㎡+飛散防止ネット相場/㎡)

足場は屋根塗装には欠かせないものとなるため、費用の一部としてしっかり確保しておきましょう。

工事費

屋根塗装を行うには、屋根の状態次第ではいくつか工事が追加で発生する場合があります。屋根塗装に追加して行われる工事は、作業を効率よく進めるために行われるもののため、必要なものであるという認識を持つことが大切です。

実際に行われる工事と工事別の相場は、以下のとおりです。

工事 相場
高圧洗浄 100~400円/㎡
養生 250~400円/㎡
さび止め 600~800円/㎡
現場管理費 30,000~50,000円
廃棄物処理費 10,000~30,000円

一般的には、高圧洗浄・養生・現場管理費・廃棄物処理費の4種は屋根の状態を問わず発生します。そのほかに追加して行われる工事は、屋根の状態次第で必要かどうかを判断されます。

屋根塗装検討のタイミングとは

屋根塗装を検討するタイミングは、屋根の状態がもとになります。屋根の状態を確認する方法は目視になりますが、登って確認するのは危険なため、避けましょう。

確認する際は、1階の屋根の状態を確認するか、必要に応じて双眼鏡を用いて確認することをおすすめします。もし屋根の状態を確認することに無理がある場合は、自力で行わず、業者へ依頼しましょう。

ズレ・ひび割れ・滑落・剥がれが見られる

ズレやひび割れ、滑落、剥がれに関しては、屋根自体を劣化させる原因となるため、早急に屋根塗装の手配を進めましょう。ズレやひび割れ、剥がれがある状態であれば、雨が降った際に屋根内に雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。

また、そのまま放置していると、台風や強風などが発生した際に屋根材が滑落する可能性があり、大変危険です。安全性を確保するために、ズレやひび割れ、滑落、剥がれがある場合は、なるべく早く屋根塗装の手配を行いましょう。

雨漏りがある

雨漏りしている場合は、すぐ業者に相談しましょう。雨漏りは屋根の劣化だけでなく、建物全体の劣化にもつながります。また、雨漏りが原因でカビが発生し、健康に被害を及ぼす場合もあるため、放置するのは危険です。

雨漏りしている場合は、塗装費用と合わせて、防水補修や加工が必要なことも多いため、費用が膨らむことを念頭に置いておきましょう。

苔や藻が生えている

屋根には苔や藻が生える場合があります。塗装の保護機能の低下や太陽光が当たりにくい場所に設置されていることなどが、主な原因です。これらが原因であれば、屋根は水分を含みやすい状態となり、苔や藻が生えやすくなります。

直ちに対応する必要はありませんが、放置していると、屋根全体の劣化や見た目も損ないますので、なるべく早めに苔や藻の除去を行いましょう。また、除去後に屋根塗装が必要な場合があります。

サビが発生している

主に金属製の屋根に起こりやすいのが、サビです。サビは塗装の保護機能が低下し、酸素と水が金属に反応することで発生します。長期間放置していると、屋根に穴が空く可能性があるため、なるべく早めに修理しましょう。

また、放置しているとサビの範囲が広がり、広がれば広がるほど、除去に対する費用と再発防止のための処置にかかる費用が膨らみます。屋根のサビ自体緊急性は低いですが、屋根の状態と費用面を考慮し、早めに対処しておきましょう。

築年数が長い

屋根の塗装が必要な目安は、築10年目です。しかし、屋根の種類や屋根の状態によって、塗装が必要なタイミングは前後するため、注意しましょう。

屋根材別の塗装が必要なタイミングとしては、スレート瓦・セメント瓦・金属屋根は5〜10年ごとの塗装が目安となります。日本瓦に関しては、塗装の必要がありません。

屋根は家の中で最も過酷な環境に晒す部分といっても過言ではありません。雨や風、紫外線などをダイレクトに受けるため、予想以上に劣化が進んでいることも珍しくないでしょう。

築年数を考慮して屋根の塗装を検討する際は、早めに対処することをおすすめします。

屋根塗装に適した季節

屋根塗装をするには、やはりおすすめしたい季節があります。ただし、地域によっては一概に言えない場合もあるため、お住まいの地域の気候を考えながらご覧ください。

最適なのは春

一般的に屋根塗装に最適な季節は、春といわれています。なぜなら、春は気温が安定しており、雨が少ないためです。また、日照時間も十分確保できるため、乾燥させる環境としても適しています。

しかし、春は繁忙期であるため、希望通りの日程で屋根塗装ができないかもしれません。春に屋根塗装を行いたい場合は、早めに行動しておきましょう。

避けるべきは梅雨

屋根塗装を避けるべき時期は、梅雨です。屋根塗装にとって雨は天敵です。実際に屋根塗装の最中に雨が降った場合は、塗装をすぐ中止する必要があります。屋根が濡れた状態で塗装を続けても、塗料が密着せず、乾燥もしません。

しかし、業者の中には雨が降っている最中でも塗装を続ける業者があります。そういった業者であれば、延長料金が発生したり、ずさんな対応となる場合が多いです。

実際に業者を選ぶ際は、事前に情報をなるべく多く取り入れることが大切です。たとえば、相見積もりをとって他社と比較したり、口コミを確認するなどし、信頼できる業者を見つけましょう。

基本的には通年施工できる

しかし屋根塗装は、基本的には通年施工できます。なぜなら、日本国内であれば、塗装が行える条件を満たしやすいためです。条件の具体的な内容としては「雨や雪が降っていない」「強風が吹いていない」「気温5度以上」「湿度85%未満」と定められているのが、一般的です。

春や秋が一番条件を満たしやすい季節ですが、夏や冬に塗装ができないとは限りません。北海道や東北地方などの雪国であれば春よりも夏がおすすめの季節であり、冬であれば朝露や夜露が乾いた昼の時間帯であれば、塗装を行える場合があります。

地域や時間帯を考慮すると、屋根塗装は通年行えます。

ここまでは屋根塗装の相場価格について解説しました。こちらでは、ガルバリウム鋼板に焦点を当て、素材そのものと、メリットとデメリットから実際の使用例まで解説しますので

あわせてガルバリウム鋼板とはどんな素材?                           メリット・デメリットや実際の使用例をご覧ください。

まとめ

屋根塗装の相場は50万円前後であり、その費用を決める要素に屋根の状態が重要になります。実際に屋根塗装をするにも、最初はなにから手を付ければよいか分からないことも多いでしょう。その際は、株式会社アイテックへご相談ください。

株式会社アイテックはきめ細やかなコンサルティングを強みとしており、複数の厳しい制度をクリアした認定施工店です。まずは、お気軽にお問い合わせください。

 

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