遮熱塗料の効果を解説!断熱塗料の違いやおすすめはなに?

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遮熱塗料は、太陽光を反射して屋根の温度上昇を抑えることで、室内の温度を下げる効果を持つ塗料です。この記事では遮熱塗料の効果や断熱塗料との違いを解説し、おすすめな製品として「サーモアイ」「クールタイト」「ガイナ」の3つの製品を紹介します。

遮熱塗料は住宅の快適性を高め、省エネルギー効果を向上させる効果を期待できます。適切に活用すれば、夏の厳しい暑さを和らげて冷房の使用量を減らせるため、エネルギーコストの削減にも貢献するでしょう。

この記事では、遮熱塗料の効果や断熱塗料との違いを解説します。また、おすすめな遮熱塗料として、日本ペイントのサーモアイ、高反射率と耐久性に優れたクールタイト、多機能で断熱効果も兼ね備えたガイナの3製品を紹介します。

それぞれの特長や効果を詳しく解説するので、遮熱塗料を検討されている方はぜひ参考にしてください。

遮熱塗料の効果

遮熱塗料とは、塗るだけで紫外線や熱を反射し、屋根や外壁の表面温度を下げる効果のある塗料のことです。遮熱塗料にはいくつかの効果があり、省エネルギー・CO2削減などのエコ塗料としても注目されています。

ここでは、遮熱塗料の効果について詳しく紹介します。

 

室内の温度上昇を抑えられる

遮熱塗料は建物の温度上昇をおさえ、室内の快適性を向上させる効果があります。夏場は屋根や壁面に直射日光が当たり、室内温度が上がりやすいです。この問題に対して屋根に遮熱塗料を塗ることで太陽光を反射できるため、建物の温度上昇を防げます。

遮熱塗料を屋根に使用すると、塗料の性能にもよりますが、室内温度が平均で2〜3℃ほど下がることが期待できます。

遮熱塗料の効果は塗料の種類や色、施工技術によって異なります。一般的には白などの明るい色の方が高い効果を発揮する ため、より断熱効果を発揮したい方は明るい色味を選択するとよいでしょう。

屋根の劣化を防げる

屋根は紫外線や雨、風などの自然環境にさらされるため、劣化が進みやすい場所です。とくに夏の強い紫外線は屋根材を傷め、ひび割れや色褪せの原因となります。

屋根の劣化を防ぐために遮熱塗料を塗ると、太陽光の熱を反射できるので、屋根表面の温度上昇をおさえられます。また、紫外線や高温によるダメージを軽減できるので、屋根材の寿命を延ばす効果も期待できます。

遮熱塗料は屋根の劣化の進行を遅らせられるため、長期的なメンテナンス費用の削減も期待できるでしょう。

電気代を削減できる

遮熱塗料を使用すると、建物の内部温度が上昇しにくくなるため、夏場の冷房使用量を削減できます。室内の温度を快適な温度に保てれば、エアコンの設定温度を下げられるため、消費電力がおさえられ、結果的に電気代を節約できるでしょう。

エアコンの設定温度を1℃上げると、消費電力が10%〜13%節約できるとされています。さらに、冷房効率が向上するため、快適な室内環境を維持できるのが遮熱塗料のメリットです。

遮熱塗料は効果がないといわれる理由

遮熱塗料は効果がないといわれる理由はいくつかありますが、おもな原因として5つの理由を解説します。遮熱塗料の効果に不安がある方は参考にしてください。

遮熱効果が発揮されづらい環境のため

遮熱効果が発揮しにくい環境が原因で、効果がないと感じてしまう場合があります。たとえば、建物が常に日陰や直射日光があたりにくい家や寒冷地の場合、遮熱塗料で反射する光自体が少ないため、室温が大きく下がることがありません。

このため、日当たりの悪い家や寒冷地の家は、遮熱塗料の使用は向いていないでしょう。

断熱効果を得られないため

遮熱塗料は太陽光を反射させて表面温度を下げる効果がありますが、断熱を提供するものではありません。そのため、断熱できないことが原因で、効果がないと感じられてしまう場合があります。

断熱効果とは外部の熱を遮断し、内部の温度を一定に保つことです。遮熱塗料は、光を反射することで熱の侵入を防ぐため、熱に対しては効果がありません。室温管理を目的に遮熱塗装をした場合は、十分な効果を感じられないことがあるでしょう。

性能の低い塗料があるため

遮熱塗料のなかには性能が低く、期待する効果を発揮できないものも存在します。遮熱塗料には、アクリル系やフッ素系などがあり、塗料の種類によっては耐用年数が短いこともあります。

塗料の種類の耐久年数は以下のとおりです。

● アクリル系:3~8年
● ウレタン系:5~10年
● シリコン系:8~15年
● ラジカル系:8~16年
● ピュアアクリル系:15年以上
● 光触媒系:15~20年
● フッ素系:12~20年
● 無機系:20~25年

一般的に耐用年数が高いほど費用も高くなりますが、遮熱効果を高めるには耐用年数の長い塗料がおすすめです。信頼性のあるメーカーに相談して、実績のある製品を選びましょう。

塗りムラがあるため

遮熱塗料の効果の度合いは、塗料の性能だけではなく塗り方にも影響されます。遮熱塗料の効果を発揮するには、均一に塗布しなければなりません。

しかし、施工時に塗りムラが発生すると、太陽光の反射効果が不均一になり、遮熱効果が大幅に低下します。とくに素人による自己施工や経験の浅い業者による施工では、塗りムラが生じやすくなります。

また、適切な塗装技術や機器が備わっていないと、ムラができる原因となります。遮熱塗料の効果を最大限に引き出すためにも、経験豊富な専門業者に依頼するようにしましょう。

定期的にメンテナンスしていないため

遮熱塗料は紫外線や風雨などの外的要因によって塗膜が劣化するため、時間とともに遮熱効果は低下します。そのため、塗り直しなど定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスを怠ると塗料の劣化が進み、遮熱性能が大幅に落ちてしまいます。定期的な点検と再塗装によって、遮熱塗料の効果を長期間維持できるようになります。

塗料選びや塗装、そのあとのメンテナンスも含めて信頼できる業者に依頼し、適切なメンテナンス計画を立てることが、遮熱効果を長持ちさせるための重要なポイントです。また、定期的な点検は早期のトラブル発見にもつながります。

遮熱塗料と断熱塗料の違い

遮熱塗料と断熱塗料はどちらも建物の温度管理に役立ちますが、その機能と効果は異なります。遮熱塗料はおもに夏の暑さ対策に適しており、断熱塗料は夏冬を問わず、あらゆる季節での温度管理に効果的です。

次にそれぞれの性能や耐用年数、費用相場について解説します。

性能

遮熱塗料と断熱塗料の性能には大きな違いがあります。遮熱塗料は太陽光を反射させることで表面温度を下げ、建物内部の温度上昇をおさえます。遮熱塗料を利用すれば、夏場の冷房負荷を軽減し、室内環境を快適に保ちやすくなるでしょう。

一方で、断熱塗料は熱伝導を防ぐことで、外部の熱が内部に伝わりにくくする効果があります。冬は暖房効率を向上させ、夏は冷房効率を高められるので、季節を問わず効果を実感できるでしょう。

遮熱塗料は暑さ対策の効果のみを持つのに対し、断熱塗料は年間を通じて室内温度の安定化に優れています。

耐用年数

遮熱塗料と断熱塗料の耐用年数には明確な違いがあります。一般的に遮熱塗料の耐用年数は10年から20年程度 です。その理由は遮熱塗料が屋根や外壁などの屋外で使用されることが多く、紫外線や風雨などの自然環境の影響を強く受けるためです。

一方、断熱塗料の耐用年数は15年から20年 程度で、遮熱塗料よりも長持ちする傾向があります。塗料を選ぶ際には、使用環境やメンテナンスの頻度も考慮した上で選びましょう。

費用相場

遮熱塗料と断熱塗料の費用相場には違いがあります。遮熱塗料の費用は、一般的に1缶あたり5,000円から20,000円程度 です。一方、断熱塗料は1缶あたり15,000円から100,000円程度 であり、遮熱塗料よりも高価になる傾向があります。

そのため、選択する際には、予算だけでなく、塗料の性能や耐久性、メンテナンスの必要性なども考慮することが重要です。機能的な特徴、耐用年数などとのバランスを考えて選ぶようにしましょう。

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遮熱塗料に向いているケース

遮熱塗料は特定の条件下で効果を発揮します。ここでは、遮熱塗料が向いているケースについて紹介します。解説する特徴を参考に、マイホームに遮熱塗料が向いているか確認してみましょう。

屋根が金属材でできている場合

屋根がガルバリウム鋼板やトタンなどの金属材でできている場合は、遮熱塗料の効果を発揮しやすくなります。金属は熱を吸収しやすいので、夏場は高温になりやすい素材です。屋根が熱を吸収すると建物内部の温度が上昇するので、冷房の負荷が増加してしまう原因となります。

遮熱塗料を使用すれば、金属屋根の表面温度を低下でき、内部への熱伝導をおさえられます。その結果、室内の温度上昇がおさえられ冷房効率が向上し、電気代の節約にもつながるでしょう。

夏場の室温が高くなりやすい場合

夏場は屋根や外壁から熱が吸収されて内部に伝導しやすいため、室内が高温になりやすくなります。とくに南向きの建物では、長時間の日光が直接当たるため、室内温度が上昇しやすいでしょう。また、屋根が広い家では、屋根に多くの太陽光が当たるため、室温が高くなりやすいです。

夏場の室温が高くなりやすい場合、遮熱塗料を使用すると太陽光を反射できるので、屋根や外壁の温度上昇をおさえられ、室内を快適な環境を維持しやすくなります。

遮熱塗料によってエアコンの効率を上げて、室内の温度を快適に保つことで、家族全員が快適に過ごせる環境を整えられるでしょう。

電気代を節約したい場合

遮熱塗料は電気代の節約にも有効です。遮熱塗料を屋根や外壁に塗布すれば、建物内部の温度上昇をおさえる効果があります。

そのため、夏場の冷房使用量が減少し、エアコンの稼働時間も短縮できるでしょう。その結果、電力消費がおさえられ、電気代の節約にもつながります。

また、エアコンの負荷が軽減されることで、機器の寿命が延びることも期待できます。遮熱塗料を活用することで、長期的なコスト削減効果が得られるでしょう。

遮熱塗料のおすすめ3選

遮熱塗料のなかでもおすすめの「サーモアイ」「クールタイト」「ガイナ」の3製品を紹介します。これらの塗料はそれぞれ異なる特性を持つため、性能を比較して自宅に最適な製品を選びましょう。

サーモアイ

日本ペイントの「サーモアイ」は、遮熱塗料のなかでも高い評価を受けている製品のひとつです。この塗料は反射率を向上させるため、下塗りにも高い反射性能を持たせています。これにより、上塗りと下塗りの両方で遮熱効果を発揮しているのです。

また、上塗りには「赤外線透過混色」技術を使用しています。この技術によって、上塗りが反射できない赤外線を吸収せずに通すことで、下塗りの反射性能を最大限に引き出します。

さらに幅広い商品を販売しており、屋根部分はもちろん家まわりのさまざまな場所に活用できます。多くの施工実績があり、信頼性の高い製品として広く利用されている製品です。

クールタイト

エスケー化研の「クールタイト」は、高反射率と耐候性を兼ね備えた優れた遮熱塗料です。この塗料は5種類の樹脂タイプがあり、それぞれの耐用年数が異なり、耐用年数が長いほど、価格も高くなる傾向にあります。

また、「クールタイトEL工法」という塗替え工事では、同シリーズの下塗材と組み合わせることで、金属製の屋根の耐久性や遮音性を向上できます。この工法により、サビや熱による変形に強くなり、雨音が軽減される効果があります。

また、カラーバリエーションも豊富で、同等商品と比較しても41種類と最も多く、デザインの幅が広がるでしょう。初期費用が抑えられ、導入しやすい遮熱塗料となっています。

ガイナ

日進産業の「ガイナ」は断熱効果と遮熱効果を兼ね備えた多機能塗料で、ほかの遮熱塗料にはない独自の特徴があります。この塗料は、宇宙ロケット開発技術から生まれた特殊セラミックを含んでおり、夏の暑さだけでなく冬の寒さにも効果を発揮します。

内部温度を一定に保てるので、季節を問わず快適な住環境を実現し、年間を通じてエネルギーコストの削減に寄与するでしょう。また、防音効果や消臭効果もあり、多様なメリットを提供する信頼性の高い製品です。

まとめ

遮熱塗料は住宅の快適性と省エネルギー効果を向上させる効果があります。今回紹介した「サーモアイ」「クールタイト」「ガイナ」などの優れた遮熱塗料を使用すれば、夏の暑さを効果的に緩和し、エネルギーコストの削減も期待できるでしょう。

これらの塗料は住宅の快適性を高めるだけでなく、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。

アイテックでは、各塗料メーカーの研修を受け、メーカーの認定を取得しています。本来の塗料の能力を最大限に引き出すことで、ランニングコストを抑えコストパフォーマンスに優れた塗装工事を実現します。

また、アフターメンテナンスを積極的に行っており、施工完了後に施工写真と保証書をお渡ししております。施工の不備で発生したトラブルは、責任をもって対応いたします。

電話やお見積もりフォーム、LINEから、見積もりやご相談が可能なため、遮熱塗料を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。

 

点検(診断)・御見積は、無料ですので
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