水性塗料と油性塗料の違いについて解説させていただきます
まずこの2つの塗料を考えるときに1番大切なのは
用途=塗りたいものによって相性を考える
それではひとつずつ解説させていただきます
水性塗料
水性塗料を選ぶ1番のメリットは、なんといっても臭いが少ないことです
外壁塗装リフォームにおいては、仮住まいを用意することなく
普段の生活を送りながら施工させていただくことがほとんどです
工事期間中は玄関を含むサッシ類にビニールをかけて
飛散防止養生をします
施工期間中の半分ぐらい間、窓の開閉が出来ないことから
刺激臭の少ない水性塗料を選ばれるお客様が増えています
(換気扇・エアコンは通常通り使用可能です)
また昔に比べて期待耐久年数も大幅に向上しているのも
お客様から選ばれる理由のひとつでしょう
現在の外壁の状態によりますが油性塗料と比べて
遜色なく扱うことができるようになりました。
メーカーさんの開発技術には本当に頭が下がります
引火の危険性がある揮発物質の含有が少ないことも大きなメリットです
シンナー類の含有が少ないことで臭いが抑えられているのはもちろんのこと、
水性塗料の成分から蒸発するのは水なので引火するリスクが抑えられます
工事を請け負っている業者も扱いやすく、施主様も安心して普段の生活を送ることができます
(アイテックでは油性塗料の扱いも十分ご配慮させていただいています)
他にもシックハウス症候群や大気汚染の原因のひとつとされているVOC(揮発性有機化合物)の
排出が少ない塗料の開発も進んでおり、室内環境基準F☆☆☆☆を満たしている商品も
多数ラインナップされています
手や顔についてしまってもすぐに洗えば水でも落とすことができるので、
一般の方でも扱いやすく日曜大工などでも重宝されています
寒い時期に水性塗料だからといって乾きづらいということはありません
反対に油性塗料だからといって乾きが早いというものでもありません
水性・油性の両方に、もっといえば塗料ひとつひとつに乾燥時間が設定されています(一般的に23℃で4時間以上など)
『乾きづらい』ということに注目するのであれば、施工時期の
平均気温に対しての乾燥時間に注意して塗装すれば
事故は起こりにくいでしょう(外気温5℃程度)
その際には乾燥時間を長く設けるように施工を進める
具体的には外壁を乾かしている間に屋根の塗装を行うなどの工夫をして工期のロスがないように工程を組みます
冬だから水性塗料は扱えないってことはありません
もちろん雨や雪が降っている時は扱えませんし、そもそも施工できる天候ではありません
乾燥時間についてはデメリットとして挙げましたが、水性・油性のその両方に注意が必要でしょう
また水性塗料は金属や塩ビ素材への塗装に適さないことがあります
サラサラとした水性塗料を平滑面に塗装すると、ハケ跡・ローラー跡が残りやすくなります
(詳しくは油性塗料のメリットで解説)
油性塗料と比べて耐久性に差が出なかったとしても、仕上がり=見た目に差が出てしまうことも考えるとデメリットのひとつと言えるでしょう
窯業系サイディング・モルタル・ALCなどの外壁材に適している水性塗料も適材適所、塗装する箇所によって仕上がりが大きく変わることもあります
詳しくは担当者にお問い合わせください
油性塗料
水性塗料の期待耐久性が向上する前、塗装といえば油性塗料が主流でした
そして現在でも人気の商品が多いのも特徴です
有機溶剤(シンナー類)の揮発によって塗膜が形成され水性塗料に比べて『表面部分』の乾燥が早いことから
『油性塗料は乾きが早い』
と言われています
ですが、これについては誤解も多く
『表面だけ乾いていてもダメ!完全硬化が終わる乾燥時間が設けられています(塗り重ね乾燥時間)』
水性塗料の項目でもご説明させていただきましたが、工程ごとの乾燥時間は【仕上がり・期待耐久性】の両面から見ても 非常に重要なポイントのひとつです
外壁塗装を検討中、業者から誤解のあるようなアナウンスがあった場合はご注意ください
水性塗料に比べて塗膜が均一に広がるのも油性塗料の特徴です
これは塗料そのもののレベリング(=平滑になろうとするチカラ)の差と言われるもので、塗料を構成する上で油性塗料の方が高いと言われています
※水性塗料の方は劣っているという意味ではありません
感覚的に両者を比べると・・・
水性塗料=塗料がサラサラしている
油性塗料=塗料がトロトロしている
塗った時に『ジワジワ~』と広がりやすい特性から雨樋や破風板、幕板などの平滑面の仕上がりに優れています
外壁塗装を検討中の施主様にとって、工事期間中の刺激臭が挙げられます
外壁塗装の期間中は窓を開けられない期間があります
※全期間ではありません、工程をご確認ください
1番大きな面積=外壁を塗装しているときは、どうしても臭いが宅内へ侵入してしまいます
小さなお子様、ペットさん、刺激臭が苦手なご家族様がいる場合は水性塗料を選ぶ方がいいでしょう(水性も特有の臭いはします)
外壁塗装をご検討の際には、候補の業者にご希望を出されることをオススメします
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました
最後に仕上がりからの塗料選定のポイントをまとめます
アイテックが考える仕上がりから見た塗料選定のまとめ
- (臭いが苦手な方は)面積の多い外壁を水性塗料で選ぶ
- 部分塗装(雨樋・破風板・幕板など)面積が少なく短期間で終わる箇所は作業性と仕上がりを優先して油性塗料で選ぶ
- 屋根は足場の上にあるので、風が抜けやすく臭いが籠りにくいのでどちらも選定できる。ただし、紫外線を受けやすい箇所および日常で確認しづらい高所なのでより慎重に選ぶ
※建物の立地条件や築年数、状態によりご希望の塗料が選定できない場合がございます。詳しくは担当者までお問合せください
株式会社アイテックではお客様のご要望を可能な限りカタチにすることを目指しています
ご納得いただけるご提案と他社に負けない施工のクオリティで
施主様のリクエストにお応えします
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