クリヤー塗料の耐久性と仕上りのお話

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お世話になっております。株式会社アイテックです。

本日は外壁塗料のクリヤー仕上げについてお話させて頂きます。

 

サイディングボード用クリヤー塗料

 

 

・新築の時に選んだサイディングボードのデザインが気に入っている

・現在のお住いの風合いをそのまま残したい

 

外壁塗装工事を検討するときにカラーリングに迷い、建物のデザインそのものが

大きく変わってしまうことを望まないお客様のために、

各塗料メーカーでクリヤー塗料というものが製品化されています

 

クリヤー塗料の特徴として

 

 1. 既存の外壁のデザインを変えない透明な仕上り

 2. 選べるツヤ感(商品によります)

 3. シリコン塗料、フッ素塗料など種類がある

 4. 近年ではニオイの少ない水性系もラインナップ(商品によります)

 

仕上りをひと言で表現すると『ニスでコーディングしたような風合い』

 

マイホーム建設時に【たくさん悩んで決めたデザイン】をそのまま未来に残すことができる

優秀な塗料です

 

このようにメリットの多いクリヤー塗料ですが、塗り替えるにあたっての注意点が

いくつかあります

 

クリヤー塗料の耐久性と塗り替え時の注意点

 

クリヤー塗料で塗り替えを検討する際に気をつけなければならないポイントは3つ

 

 1. クリヤー塗料の期待耐久性

 2. 施工するタイミング(築年数)とサイディングボードの状態

 3. コーキングの選定

 

クリヤー塗料の期待耐久性

 

『クリヤー塗料って(色つきに比べて)保ちが悪いってきいたんですけど・・・』

当社に寄せられるクリヤー塗料のお問合せの中で一番耳にするのがこの内容

お客様にこの疑問に至るまでのお話を伺ってみると、別の業者に以下のように説明されていました

『下塗りを入れないからすぐに剥がれる』

『透明だから塗り残しがわからない』

 

・下塗りを入れないからすぐに剥がれる

色付きの塗料を塗るときには下塗り剤を塗ってから施工します(下塗り→中塗り→上塗りの3工程が一般的)

 

そのときに使う下塗り剤は外壁の状態によって種類を変える必要があり、その選定を間違えると期待する耐久性能が発揮できなくなります

 

 

 

 

また下塗り剤の役割として塗る前の外壁材の色に新しい色がムラなく塗布できるように調整する効果もあります(お化粧のノリを良くするベースメイクをイメージするとわかりやすいですね)

 

もちろん下塗り剤にはその後に塗る塗料を効率よく密着させる機能も備わっているので省くことのできない工程であるのは間違いありません

 

以上が色つきの塗料を塗るときの下塗り剤の要約です

では色付きの方が剝がれにくいのか・・・

 

決してそんなことはありません!!!

 

そもそも塗膜が剥がれてしまう原因は

 

 ・塗り重ね乾燥時間を守らない不良工事(硬化不良等)

 ・高圧洗浄が不足していて塗膜の下から剥がれる

 ・凍害(北面や浴室周り)

 ・内部通気層がないことによる膨れ・剥がれ

 

クリヤー塗料で言えば、例えば当社で使用している

日本ペイントのUVプロテクトクリヤーシリーズには下塗り設定がありません

 

※塗布回数は同商品を2回と仕様で決まっています

 

そもそも下塗り剤設定がない商品で開発・販売されていることから、そのクリヤー塗料が色付き塗料に比べて剥がれにくいということはありません

 

期待耐久年数についても同様で、色のある無いで良し悪しが決まるものでなく、塗料の性能によって

決まっています(立地条件も加味する必要があります)

 

一般的にウレタン系、それよりもフッ素系の塗料が付加価値も多く高耐候です

 

クリヤー塗料での施工を検討される場合はサイディングボードの状態で、

耐久性に加え美観的仕上りにも大きく差が出てきます

 

ご検討の際はご新築から10年前後の綺麗な状態で施工されることをオススメします

 

・透明だから塗り残しがわからない

 

 

 

正直、このようなことをお話される同業者さんの存在を疑いました

 

この質問を当社に頂いたときに回答に困るほどでした

 

塗装工事において塗り残しがあったら大問題で、それが起きないように段取りを組んで施工にあたります

 

我々現場管理者は施工箇所の確認と次に行う工事内容を把握することが仕事、(施工の)段取を組んでひとつひとつ順番に工程を終わらせていくことで塗装が仕上ります

 

また透明だからといって塗料の塗り回数についても塗り残しが出ることはありません

日本ペイントのUVプロテクトクリヤーを塗装する場合、塗布回数は同商品を2回

仕様で決まっています

一度目を塗った後に二度目の仕上げ塗りを行うまでに塗り重ね乾燥時間を設けます

しっかりと乾いた塗膜は液体上の塗料とツヤ感が違います(ツヤ有塗料でもハッキリと差が出ます)

 

以上のことから①塗料メーカーの使用習い②決められた施工を施すことによってクリヤー塗料でもシッカリと耐久性を確保することが可能です

 

安心して検討候補のひとつにラインナップしましょう

 

但し、色付き塗料の双方に共通することですが塗装するサイディングボードの状態によって期待耐久年数に

大きく差が出るケースがあります

 

築年数とサイディングボードの状態

 

クリヤー塗料の性能は色付き塗料と遜色はなく安心して使っていただける塗料です

 

但し、色を変える塗料・クリヤー塗料の双方に共通することですが塗装する

サイディングボードの状態によって仕上りと期待耐久年数に大きく差が出るケースがあります

 

・塗装を検討するタイミング(新築からの築年数)

クリヤー塗装は『サイディングのデザインをそのまま生かしてコーティング』するもの

 

塗装工程の前にそれまでに堆積したコケや汚れを確実に落としてから作業を行います(特に日の当たりにくい北面はコケ・黒カビ等の除去を確実に行います)

このときに高圧洗浄で落としきれてない染み込んだ汚れはそのまま残ってしまうことになります(バイオ洗浄等でも落としきれない場合もあります)

また一定の加減を超える圧力で高圧洗浄をすることで塗り上げた後の色ムラの原因につながることも多く仕上り具合が変わってきます

 

 

(主に北面を除く)東面・南面・西面の三面は日の当たる時間が長いことからチョーキング現象(白化現象)が顕著に現れることが多く仕上りを左右します

 

チョーキング現象の起きている外壁の洗い方を間違えてしまうことで仕上りムラが目立ってしまい、元に戻すことが不可能となります

 

高圧洗浄のチカラ加減は親方の腕の出るところです

 

塗装を検討するタイミングにおいて、新築からの築年数についての考え方は様々あります

 

ひと口に『10年も経っていないからまだ早い』とお考えになることなく、日常の点検サインを見つけた場合は当社アイテックにご相談いただければ幸いです

お早めのお手入れが資産を守る上で一番重要です

新築に近い状態でマイホームを維持したいオーナー様もお早めの施工をオススメします

 

・サイディングボードの割れ(クラック)

 

さてクリヤー塗装を検討の際のクラックについてのお話です

 

割れてしまったサイディングボードをもとに戻すことはできません

 

部分的に同じものに張り替えるにしても張り替えない部分との差が出たり(チョーキング現象によります)同じデザインの商品が廃盤になっていることもあります

 

また傷そのものを補修をするにしても大きく割れてしまうほど目立った傷跡が残ってしまうこともあり、そのようなケースの場合は

 

  • 補修跡が目立ってもクリヤー塗装
  • 大きく残るのは残念なので色を変える
  • 金属で全体をカバーする
  • 出来るだけ目立たない補修をしてクリヤー塗装
  • 一部パターンが変わっても張り替える(例:ベランダ面のみ 等)

どれかを選んでいただくことになります

 

コーキングの選定

 

サイディングボードのお手入れにおいてコーキングのお手入れは必ず行います

 

コーキングを選ぶといってもたくさんの種類がありどれを選べばいいのか迷ってしまうことが多いと思います

 

当社のお客様の共通したリクエストは『長持ちするもので施工してほしい』

 

以下の記事にてご紹介していますので併せてご覧いただければ幸いです

 

 

 

https://i-tec-jp.com/column/6604-2/

 

まとめ

 

最後までお読みいただき有難う御座いました

 

クリヤー塗料だからといって耐久性に差がでるものではなく

 

・施工方法と商品

・サイディングボードの状態(築年数)

・立地条件

 

によって変わってきます

 

当社、アイテックではお建物のご状態の確認から点検、ご提案まで無料で行っております

 

点検、お見積りの際にクリヤー塗装が可能かどうかをご質問をいただければ点検後にお答えできます

※傷が残る部分や施工の是非も詳しくご回答させていただきます

 


お客様のご要望とご予算をお伺いし、最適なプランニングをさせていただきます

今後共アイテックを宜しくお願い申し上げます

 

点検(診断)・御見積は、無料ですので
大切なお家を守るために、早めの点検をお勧めいたします!!

リフォーム専門店のアイテックまでご相談ください!!

 

ご相談・お見積りは無料です。気になる症状を見つけたらお気軽にご連絡ください。

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